『あがり症』について

「あがり症」、小さいときからよく耳にしてきた言葉ではないでしょうか。この「あがり症」とは何か、どのような症状のことをいうのか、 改めて考えてみます。

普通あがり症というと,人前などに出たとき、いつも緊張してしまい平静さを失ってしまうことをさしたりします。しかし,きちんと定義付けられている訳では ありません。
医科的な面からですと,「あがり症」は極度に緊張することにより,交感神経緊張症というものを一時的に起こしている状態を示すようです。

原因はいろいろ考えられますが,その多くが心理的な要因からきているようです。
ただ、決して病気ではありません。 鈍感ではなく、むしろ敏感すぎる状態です。
とは言うものの,この「あがり症」が癖のようになることで,さらに強度の「あがり症」になってしまうとなると悩みは深くなります。

一度「あがり症」になってしまって,失敗などをしてしまった場合,次に同じ様な状況に対したとき,「また今度も同じようにあがってしまうんではないか] 「失敗してしまうのではないか」などと,過剰に思ってしまうあまり,本当にまた「あ がり症」になってしまう…ということをくり返す、こんな流れがあるようです。

このような思考パターンが日常化してきた場合には、克服するための訓練などを行って、治していく必要が出てきます。

一般的な『あがり症の症状』

「あがり症」はどのような形で表にあらわれてくるんでしょうか。
人それぞれ違ったかたちで「あがり症」の症状が出ることはあるでしょう。
それでも,特に多い「あがり症」の症状というものはあります。 たとえば

人前に出ると身体がこわばったり,冷や汗が出てくる。
人と話す時に,いつもよりかなり早口になってしまったり,思ってもいないようなことを口に出してしまうこともあります。
また、極度の緊張からか声がうわずったり,震えてしまったりすることも。こうなると人と話す時,相手の顔を見ることができなかったりすることもあります。

ざっとこんな症状が,特によく見受けられるようです。
あがり症は,必ずこれをすれば治る,とは言いがたい症状を持つものでもあります。
でも,効果的な訓練などを行うことにより,克服する可能性は十分にあります。

1 『あがり症』について / 一般的な『あがり症の症状』
2 「あがり症」はあなただけ? / 「あがり症」は特別?
3 「あがり症」と腹式呼吸 /「あがり症」とサプリメント
4 「あがり症」の治療
5 「あがり症」のタイミングをずらす